
裏ボアキルトのジャケットの作品。
昨年、寒くなる前に生地購入で、今期冬に完成できればとの生徒さんのご希望。まあまあ、急でしょうか(笑い)
サラッとイメージのデザインの画像を確認した後、すぐに取り掛かって先日完成しました。
型紙は、服屋 宮で製作しているメンズのジャケットを使用。サイズは割とそのままで、衿のデザイン等を少しだけ変えました。ポケットの大きさや、ふちをぐるりと別布でくるむ方法や、衿回りをテープで縁取りする仕様などは、その都度生徒さんと相談しながら作業を進めていって。進行状況を楽しみながら一緒に作品づくりができたことに、とても感謝しています。
あらかじめしっかりと用意せずでも、その時のリズムみたいなもの?テンポよく次々とお互いのアイデアも浮かんで、今回はそれがピッタリと合わさって完成した作品なのではないかと感じています。
このように、
時として勢い良く洋服が出来上がっていく流れは、
実はアパレルでは日常で、
そうして作られた商品は早々に売り切れたり、
追加生産があったりしたものでした。
おそらくそれらは、
商品の持つ魅力みたいなものが優れていた可能性が高いと考えられます。
いい商品、あるいは売れていく商品は、
生地季節、価格や売り時のタイミング、縫製の良し悪しなどももちろん大切ですが、
一個人の製作者として思うのは、
「その商品の持つオーラがどれだけお客様を引き寄せることができるかどうか?」
「そうするにはどうしたらよいか?」
現在も、この事を常に意識して、製作を続けています。